差圧流量計

動作原理

流体の流れている管路の途中を絞ると、その前後に圧力差を生じる。この圧力差は流量の二乗に比例して変化するので、これを開平すると流量に比例した信号が得られる。流量値は差圧発信器により電気信号として取り出すのが一般的。絞り機構にはは次のように多くの種類がある。

オリフィス:安価で一般的。

偏心オリフィス・欠円オリフィス:気泡または固形物を含む液体用。

ベンチュリ管:低圧損。必要直管長が短い。

長円ノズル:高温・高速流体(高圧蒸気など)用。

四分円ノズル:低レイノルズ数用。

円筒ノズル:微少流量用。

インテグラルオリフィス:差圧発信器と一体化した円筒ノズル。

Vコーン:広い流量範囲。低圧損。必要直管長が短い。(東京計装)


一般的特長(絞り機構により異なる)

液体・気体・蒸気を測定できる。

構造が簡単で安価。

オリフィス・ノズル・ベンチュリの国際規格があり、実流校正が不要。


使用上の注意

流体の密度変化により出力が変わる。気体は温圧補正が必要。

絞り機構の上流側15D以上、下流側5D以上の直管部が必要。
    詳細は「JIS Z 8762(1995)絞り機構による流量測定方法」参照。


参考情報

流量計入門講座「差圧式流量計」

差圧範囲(( 石油精製事業所で次の差圧が多く採用されている)

   1.25,  2.50,  6.25,  12.5,  25,  50,  75kPa