例会報告 |
第67回「ノホホンの会」報告 2017年5月15日(月)午後3時~午後5時(会場:三鷹SOHOパイロットオフィス会議室、参加者:狸吉、致智望、山勘、恵比寿っさん、ジョンレノ・ホツマ、本屋学問) 新緑目に鮮やかな好時節となりました。このところ全員参加が続き、月に1回とはいえ皆さん元気に出席できることは大変結構なことです。今回は、「ヘリコプターマネー」、「HAARP」、「死後離婚」と聞き慣れない言葉が登場しました。実にいろいろなジャンルの話題を語り合えること、それが本会の本質的な趣旨かもしれません。詳細はHPでどうぞ。 (今月の書感) ・「黄金の相場予測2017─ヘリコプターマネー」(致智望)/「父と私」(山勘)/「シルミド『実尾島事件』の真実」(狸吉)/「ロシアについて─北方の原形」(本屋学問)/「恐怖の地震兵器 HAARP 3.11の東日本大震災は人工地震によるものだった!?」(ジョンレノ・ホツマ) (今月のネットエッセイ) 「戦争反対、軍備賛成」(山勘)/「日本人は絶滅危惧種?」(山勘)/「LED電球の寿命」(恵比寿っさん)/「高齢者の不眠症」(狸吉)
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書 感 |
黄金の相場予測2017─ヘリコプターマネー/若林栄四(日本実業出版 本体1,500円)
著者の若林栄四は、東京銀行、三菱東京UFJ銀行の海外各地の支店長を務め、その後勧角証券副社長を務め海外にて長く勤務した人で、1996年に退職して外国為替コンサルタント会社を興し代表取締役を務めている人です。
著者は、その結果から将来を予測することが出来ると主張する原点は、歴史事実がそうだからと言う以外に説明は無い。要は、そのサイクルで経済が回ってきた、それを元に近未来を予測するのが、本著者の趣旨であり狙いと読んだ。 その論拠による著者の予測が恐ろしい事になっている。日本政府は、2022年にヘリコプターマネーを実施することになるだろうという。そして2029年にその結果がデフレ脱却として日本経済は大きく発展すると言っている。 論じられているのは、日本経済だけでなく工業、エネルギー、などあらゆる分野の黄金比が計算され、結論には何となく納得してしまう。日本政府がヘリコプターマネーを実施するまでに今から5年の猶予があることになっている、しかしそれまでの推移は尋常では無い。2017年の6月から、トランプが率いる米国は国力が衰え始め為替は徐々に低下して行くと言う。 一方、日本経済は、その5年間の間徐々に75円程にまでドル安となり、日本政府は打つ手が無くなりヘリコプターマネーに踏み切ると言う。その時点では、株やドルが底値となり買いのチャンスとなると言う。そして、2029年には世界に先駆けてデフレ脱却に成功するであろうと言うのが著者の論点である。その時は、国債は限りなくゼロとなり、日本政府の負債はゼロに近く、物価は今の50倍になっているであろう。今年は2017年だから12年後の2029年にはリセットされた新生日本経済がスタートと言う事で、一見ハッピーの様に思えるが如何であろう。 肝心の「黄金分割の日柄」理論に付いて、私は完全に理解していません。財産と言うほどのものを持ち合わせていないし、増やす意思も無いし、歳からくる意欲の減退もあって難しい理屈を理解するのが大変です。誰か、勉強して分りやすく解説して貰えたらと思うのは、少し調子が良い事と思いますが、宜しくお願いしたいものです。
(致知望 2017年4月29日) |
父と私/田中真紀子(日刊工業新聞社 本体1600円) 私こと田中真紀子による、父であり政治家であった田中角栄との思い出話である。父角栄に、朝な夕なに?あの声で、マコちゃん、マキ子、マコスケ、じゃじゃ馬、シャモスケなどと呼ばれて可愛がられた真紀子は、幼少時から観察眼と記憶力が抜群で利発な子だった。たとえば父の朝の身支度や母の介添えの一挙手一投足、洗面具や着衣などの“道具立て”までつぶさに覚えている。お嬢さん時代のアメリカ留学時や父に同伴して海外要人と会った折りの彼女らしい自由なふるまいなどもリアルに描写される。そんな彼女がみた田中政治のエピソードがふんだんに語られる。
田中角栄は、昭和22(1947)年に衆院初当選し、10年にして郵政大臣に就任した。39歳の若さだった。組閣の直前、岸首相はそれまで「よく働いてくれた。君をかならず入閣させる」と言っていた前言を翻した。これを官僚派の岸が党人派の角栄を軽視したと見て河野一郎が激怒し、岸に直談判して角栄入閣となった。以来、党幹事長、政調会長、大蔵大臣、通産大臣、総理大臣と破竹の快進撃をする。ポスト佐藤を争った自民党総裁選は“三角大福”が争い、“角幅戦争“となった。結果は角栄総理誕生(第64代目自民党総裁)となったが、時の佐藤総理は自派の“代貸”“懐刀”と言われた角栄を置いて、実兄の岸とともに岸派の直系福田赳夫を推した。結果は岸と佐藤の“憮然”とした表情が写真に残ることとなった。「福田は田中の金権選挙に敗れた」などと言われたが、「ニッカ、サントリー、オールドパー」とも言われ、父だけでなくみんなカネを使ったと真紀子は言う。
(山勘 2017年5月11日) |
ロシアについて─北方の原形/司馬遼太郎(文芸春秋 1986年6月 1,200円) 「隣りの土々(くにぐに)」という題で総合誌に連載したものの書籍化で、第38回読売文学賞(1986年)を受賞した。著者は大学で蒙古語を専攻し、学生時代からロシア文学や中国史に親しみ(ペンネームも司馬遷に由来する)、戦時中は戦車兵として中国・満州に従軍経験があり、ロシアや中国には強い関心と知識を持っていたようだ。 アメリカやヨーロッパの歴史はある程度身近だが、ロシア史はあまり馴染みがない。著者はその豊富な識見と筆力を駆使して、初心者にも理解しやすく、また表情豊かに描いていて、著者がロシアという国に並々ならぬ愛着と興味を抱いていたことがよくわかる。
江戸時代の日本とロシアの関係に関する記述も興味深い。18世紀、広大なシベリアの地は木材と毛皮が主産業で、労働者用の町と官吏や軍隊の駐屯地が点在していたが、ヨーロッパや首都からはあまりに遠く、食糧や衣類の補給がきわめて困難だったことから、病人や死者が絶えなかった。そこで安定した補給や居留地の確保、貿易相手として目を付けたのが日本で、日本とロシアの因縁はシベリアの飢えと渇えから始まったと著者はいっている。
(本屋学問 2017年5月12日) |
恐怖の地震兵器 HAARP 3.11の東日本大震災は人工地震によるものだった!?/並木伸一郎(学研 2012年10月発行)
著者は電電公社勤務の後、奇現象、特にUFOの問題の調査・研究に専念とあるので、それだけで記載内容もその延長線上の偏ったことと思われてしまい、詳細に本文を読まない方もおられたのではないかと思う。
プロローグ 世界を破滅へと導く超兵器HAARP 地震兵器への道を拓いた天才ニコラ・テスラの世界送電システム 天空を舞台にした究極の軍事防衛システム アメリカが開発する超兵器=HAARP HAARPが可能にするマインド・コントロール HAARPとブルービーム計画 HAARPは“地震兵器”として稼働している HAARPは超物理学兵器へと進化し続ける HAARPと悪魔のゴッドシールド計画 エピローグ 天空から奏でられる悪魔の「メロディー」
二酸化炭素を温暖化の悪役の隠れ蓑に仕立てて、太陽の活動から電離層の解明など「HAARP」に目が行かないようにしていると合点しました。
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シルミド「実尾島事件」の真実/城内康伸(宝島社 2004年5月)
本書は1971年韓国で実際に起こった、秘密部隊反乱事件の発端から鎮圧までのドキュメンタリーである。発生当時この事件は国家機密として厳重な報道管制が布かれ、30年近く経って当時の真相を伝える出版物が登場した。
(狸吉 2017年5月12日) |
エッセイ |
戦争反対、軍備賛成
(山勘 2017年5月12日) |
日本人は絶滅危惧種?
(山勘 2017年5月11日) |
LED電球の寿命
なので、点灯の正味時間は≒8000×0.25×4=8000時間。 8000時間で切れたわけである。
放電部がくすんできたら替えようと思っていても、なかなかそうならない。
AmazonにLED灯を発注すると、安いうえに自宅まで無料で届けられるので、これは重宝です。 (これが宅配便クライシスの元凶なんですが…)
(恵比寿っさん 2017年5月12日) |
高齢者の不眠症
「若い頃は夜ぐっすり眠れたのに歳をとったら眠れなくなった。その代わり昼間眠くなって困る」という声をよく耳にする。かくいう私も夜中に目が覚め、朝までうつらうつらと過ごす日が多い。 思うにこれは自然の摂理ではなかろうか?つまり現役を退いた年寄りは、無駄飯を食わぬよう昼間は居眠りや孫の子守で過ごす。夜は頻繁に目覚めて、熟睡している若者たちの警備役を務めるのだ。
毎日そのように過ごせれば問題は無いが、現代の生活では日によって仕事や会合で居眠りが許されぬことがある。先日「長寿高齢者社会を支えるセンサー技術」と題するセミナーがあり、何か解決策が聞けるかも知れぬと参加した。ロボット、人工知能、センサー技術などの専門家が講演するが、こちらの聞きたい睡眠問題は出てこない。質疑応答の際この問題について質問したら、無呼吸症候群で覚醒とか前立腺肥大による頻尿とか、先刻承知の的外れな原因と対策ばかり。そのどれにも関係ないというと答えはなかった。
「はてこんな悩みは自分一人か?」と思って、同世代の知人に尋ねると皆一様に同じ問題を抱えている。「それならば何処かに情報があるのでは?」とネット検索したところ、眠りの浅い原因が次のように列挙されていた。
1)高齢者は日中の活動量が減り眠りが浅くなる。 2)外出の機会が減り日中に光を浴びる量が少なくなり生体リズムが乱れる。 3)消費するエネルギー量が少なくなるため、必要な睡眠時間も減る。 4)加齢により一日の最高体温が低くなり、体温を下げるのに要する時間も短くなる。 5)高齢者は消費エネルギー量が少ないので、必要な睡眠時間も減る。 6)一日の中での体温変化のサイクルが前にずれ、朝早く目が覚める。 7)睡眠ホルモン、メラトニンの分泌量が減少する。 8)レム睡眠時に尿意を感じると、そのつど簡単に目が覚めてしまう。 9)その他慢性的な持病。
どれも皆分かったところで対策困難な原因ばかり。日常生活に大きな支障がなければ諦めるより仕方ない。それでも次のルールに従えば改善はできるとのこと。
1)早い就寝は避け、本当に眠くなってから床に入る。 2)短い睡眠時間で十分と心得、心配しない。 3)日中は外出し適度の活動をして日光を浴びる。 4)朝は毎日決まった時間に起きる。
「ことによると最新のセンサー技術で問題解決」と期待したがやはり無理だった。
(狸吉 2017年5月12日) |